『言葉の風景』(野呂希一・荒井和生)青菁社2008年03月07日 16:07

昨日『言葉の風景』という本を見つけました。

先日天声人語で、『日本には2千を超す風の名前があるそうだ』ということを知り、そんな自然現象に興味を抱き、本屋さんをぶらついていると写真集のコーナーでこの本が目にとまりました。

その他にも、この出版社の『文字の風景』『心の風景』『暦の風景』と魅力的な本がありました。どれにしようかと随分迷った挙げ句に『言葉の風景』を選びました。

ちなみに、『春の章』では、『立春。、ほほえみ、春めく、みなぎる、一陣、木の芽起こし、きざし、めばえ、おぼろ、花曇り、たけなわ、花くらべ、のんき、ほのぼの、のどか、まろどむ、花冷え、名残』へ、『夏の章』へと季節が移っていきます。

そして一つの例で、『ほほえみ(微笑み)』についての項では、春の始まりの風景を美しい文章と写真で説明しているのです。久方ぶりに、このような美しい日本語の文章に、出会えたような気がします。

私もこの美しい日本語で文を表現したいものです。

香り2008年03月08日 21:26

今年NHKの「解体新ショー」で、見る(視覚)ことより匂い(嗅覚)の方が記憶に残る。その理由は脳の反応する場所が違うことでした。

そして今日、『ふと突然、気持ちが華やいでやる気が起こる。また懐かしい情景を思い出す。それらの原因の多くが「香り」にあることをご存じでしょうか。』と。

もろもろの説明は省くとして、『視覚に比べて嗅覚は「手抜き処理」のため、対象を確認せずに記憶をよみがえらせ、気持ちや体調を動かします。』

こんなややこしいことが、頭の中で行われていること自体がおかしくもあり、不思議でもあります。脳ってとってもふしぎな生き物ですね。

『』内は3月8日付け朝日新聞文化欄より。

『カタカナ英語』2008年03月08日 22:02

大変驚きました。「またですか?」と言われそうですが。

『生後2日の新生児の脳でも母国と非母語を区別し始めていることがわかっている』ですって!これでは、英語をネイティブの発音で話そうなんて無理ですね。

私も海外旅行でその憂き目を何度味わったことでしょう。 この筆者は工夫して通じるカタカナ英語を使おうと言っています。

ここで感心したのは、『言葉は内的思考のツール、つまり「心」の構成要素だ。・中略・私は日本語独特の感性と伝統に支えられた「心」に誇りを感じる。だからこそ、英語を訓練しつつも日本語を大切にしたいのだ。』

そうですね、私もこの年になって日本語の奥ゆかしさを感じる心が芽生えたきたような気がします。

『』3月8日付け朝日新聞「異見新言」池谷裕二氏より。

『人を好意的に評価しよう。時にはダメな自分をみせよう』2008年03月09日 15:15

これまでに「記憶力」、「集中力」、「持久力」と脳の働きが述べられてきました。次は『意欲です。』。

『意欲が高ければ、多少困難な問題でも乗り越えていける。』その意欲を高めていくには周囲の人からの評価が欠かせないと著者はいいます。

『人に評価してもらうためには、それ以前に、自分が人を評価してあげていなければなりません。・中略・そうすると、さらに意欲を高めやすくなる。』

そして『脳機能を維持・向上させることは、自分一人の力ではできません。』そこで『人との出会い』も大切だと。

『「できない自分」を普段から人に見せていると、より小さな成果でも・中略・周りの人に認められやすくなります。』意欲の向上につながるというのです。

こうして読んでいくと、確かに脳は人との関わりの中で鍛えられるものだと理解できました。

本書を読みブログへ載せていくことで、「メモる」、「読み返す」、「まとめる」など、脳を鍛えるにはいい方法だったと思います。これからも、気に入った本を選んで、このような読書の仕方をしてみたいと思います。

「脳が冴える15の習慣」(習慣15)築山節著・生活新書より引用。

冬を納める2008年03月11日 21:30

昨日が17.4度、今日は18度を超える気温となりました。急激な気温上昇にびっくりです。

「もうこれで冬は終わりだろうな」(確かに立春は過ぎていますが)と考えて、一度も使用しなかった湯たんぽ、電気ストーブ2台、電気カーペット1枚を仕舞いました。

もうこれで暖かくなることでしょうね!!