プラチナ・エクスプローラーのじまんばなし

子どもの頃よく訪れた桜並木。

それは今はなき鉄道線路（単線）の両側に沿って桜並木がありました。

私がまだ国民学校の低学年だった頃の話です。
父は、よく私を連れ出してあちこちへ出かけました。

その一つに桜の樹に寄生した蓑虫取りでした。籠いっぱい取りました。それを父は湯がいて虫を取り出して１枚１枚、皮にしていたようなかすかな記憶があります。

あとは専門の鞄屋さんに持参して、鞄や財布を作ってもらっていました。

私がはっきり記憶しているのは、父と一緒に桜から蓑虫を捕獲したことと、財布や鞄になったところだけです。

今は懐かしい遠い、遠い昔の話です。