「祖国の選択」(城戸久枝著・新潮社)2015年02月17日 10:35

2009年、著者城戸久枝さんの『あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅』をNHKでドラマ化した「遙かなる絆」を視聴して深く感動しました。

「祖国の選択」の第一章「夫の祖国、妻の祖国」、第二章「家族を殺された国で」を2日で一気に読みました。

『あの戦争』で置き去りにされた、中国残留孤児たちの凄惨な体験と過酷な生活を読み、心が痛みました。

私たち戦前の子どもたちも食糧難や苦しい生活を送りましたが、(私の場合)その比ではないような気がします。

この困難を生き抜いて帰国した彼らを祖国の人々は、同情すらなく、温かく迎えてはくれなかったようです。

悲しいことです。